漢詩と中国文化 |
HOME|ブログ本館|東京を描く|水彩画|陶淵明|英文学|仏文学|西洋哲学 | 万葉集|プロフィール|BSS |
不苡:乙女の労働歌(詩経国風:周南) |
采采不苡 不苡を采り采り 薄言采之 薄(いささ)か言(ここ)に之を采る 采采不苡 不苡を采り采り 薄言有之 薄か言に之を有(も)つ 采采不苡 不苡を采り采り 薄言拾之 薄か言に之を拾ふ 采采不苡 不苡を采り采り 薄言毟之 薄か言に之を毟る 采采不苡 不苡を采り采り 薄言褄之 薄か言に之を褄(つまど)る 采采不苡 不苡を采り采り 薄言襭之 薄か言に之を襭(つまばさ)む オオバコの実を摘みにいって、ちょっと実をとってみましょう、オオバコの実を摘みにいって、ちょっと手に持ってみましょう オオバコの実を摘みにいって、ちょっと拾ってみましょう、オオバコの実を摘みにいって、ちょっとむしりとってみましょう オオバコの実を摘みにいって、ちょっとつまみとってみましょう、オオバコの実を摘みにいって、ちょっと褄ばさんでみましょう 水辺にオオバコの実を採りに行った乙女の、労働のさまを描いたものだ。おそらく一種の労働歌だったのだろう。歌の主人公がうら若い乙女なので、歌の中にもあでやかな色気が漂っている。 |
前へ|HOME|詩経国風|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2008 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |