国会議事堂所在地: 千代田区永田町1建築年: 昭和11年(1936) 設 計: 臨時議院建築局 構 造: 鉄骨鉄筋コンクリート造地上3 地下1(中央部4階,中央塔9階) 特 徴: 国家の威信をかけたこの建築 物は、一人の設計者による統一し た思想によらず、多くの設計者の共 同によって建てられた。そのため、 特定の様式にかたよらず、独特の 外観を呈している。 |
明治23年に始めて召集された帝国議会は日比谷の仮議事堂において開かれました。この議事堂は翌年消失し、新たな仮議事堂が突貫工事で作られています。長い間の仮議事堂から脱却し、本格的な議事堂建設が始まるのは明治39年(1906)のことです。議事堂の設計を希望する建築家は多く、辰野金吾や妻木頼黄も参加を希望していましたが、設計は公募することとなり、その結果渡辺福三の案が一等になりました。しかし、渡辺の案がそのまま採用されたわけではなく、その思想を生かしながらも、臨時議院建築局の技師たちが換骨堕胎しました。 今日みる国会議事堂に、統一した様式美が見られないのは、こうしたいきさつによりますが、その威容は この国の権威を飾るにふさわしいものといえます。 |
財政難のため議事堂の建設は延び延びになり、着工されたのは大正9年 その後17年の歳月をかけ 昭和11年(1936)に完成しました 外壁には山口県黒髪島や広島県倉橋島の花崗岩 ロビー床には宮古島の大理石を用いるなど 国産材で作られています |