両国公会堂



両国公会堂

所在地: 墨田区横網1(旧安田庭園内)
建築年: 大正15年(1926)
設  計: 森山松之助
構  造: 鉄筋コンクリート造4階建
特  徴: 円形ホールを中心にした
      劇場建築物






両国公会堂は安田財閥の寄付金をもとに、東京市政調査会によって建設されました。竣工したのは大正15年(1926)。震災の記憶も生々しい時期でした。隣接する被服廠では、震災時の火事により数万人もの人が焼死し、本所一帯は焦土と化したのですから、この建物は復興の象徴のように映ったに違いありません。

しかし、やがて戦時下を迎えると、公会堂は食料配給所に当てられ、敗戦後には進駐軍のクラブとして接収されました。数奇な運命に翻弄された建築物といえます。



公会堂の玄関は隅田川沿いの通りに面しています。
この玄関部の背後に円形のホールがあります。
800席たらずの小さな劇場ですが、
江東地区の基幹劇場として 様々な出来事にいろどられています。

現在は老朽化により使用を停止されるに至りましたが
何とか残しておいて欲しい建物です。








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