根津神社所在地: 文京区根津1建築年: 宝永2年(1705) 構 造: 木造平屋建 特 徴: 権現造りの神社建築 |
根津神社は、由緒書きには日本武尊の創建と伝えられるほど旧い神社で、もと千駄木の台地上にありました。宝永2年、徳川五代将軍綱吉のとき、兄綱重の子家宣を継嗣に定めた記念として、その産土神であった当社を現在地に移転の上大規模な造営を行いました。 家宣は将軍になると、当社をことのほか保護し、正徳4年には江戸全町より山車を出させ、天下祭と称される壮大な祭を催しました。その祭は、現代においても権現祭として受け継がれています。 この神社は権現造りの完成形とされるもので、昭和6年に国宝指定され、戦災にもあわず、今日に至るまで創建時の姿を伝えています。 |
権現造りとは、日光東照宮を代表格として関東地方に多く見られるもので 社殿を、拝殿、幣殿、本殿の順に、エの字型に一体的に配置した様式です 根津神社においては、社殿の周りを唐門と透塀が囲み さらにその前面に楼門を配するなど、この様式を高度に完成させました 写真は唐門と、その背後の拝殿 |
社殿を取り囲む透塀と西門 なお、根津神社の境内には、台地の斜面にそってつつじが植えられ 毎年の初夏には 見事な色を添えます |