TOKYO
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小石川植物園



小石川植物園の前身は徳川幕府直轄の小石川御薬園です
徳川幕府は三代将軍家光の時代寛永15年(1638)に
薬用の植物を栽培するための場を麻布と大塚に開設しますが
これらが廃置分合をへて、貞享元年(1684)現在地に小石川御薬園となりました
八代将軍吉宗の時代にほぼ現在と同じ規模に拡大され
享保7年(1722)には小石川療養所が付属施設として開設されました

小石川療養所は貧民のための医療施設として開設されたもので
山本周五郎の小説赤ひげ診療譚の舞台となっていますので
ご存知の方は多いだろうと思います

明治十年(1877)東京大学の設置に伴いその付属施設とされ
薬用植物の研究施設として今日に至っています

園内は、都心にあるとは思えぬほど静寂な空気に包まれ
変化に富んだ地形の中に 薬用植物の栽培地や
珍しい樹木などを眺めることができます




入場口付近の光景 右は管理塔です


柴田記念館とその前に広がる開放的空間
園内は起伏があり この広場を中心にした高台の部分と
和風庭園からなる低地の部分に分かれています


左は薬用植物園を栽培している畑 
この植物園の中心をなすものです
右は徳川時代からある井戸


低地部分の庭園には 清冽な水をたたえた池が連なり
池の周囲には 珍しい種類の樹木が植えられています


庭園の西側先端部分には 旧東京医学校(東大医学部の前身)の
建物が保存されています








東京を描く東京の庭園