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  長津川調節池公園(23×30cm アルシュ 2002年2月)

長津川は海老川の支流である。馬込沢辺の雑木林に流れを発し、JR線船橋駅付近で海老川に合流する。川というよりドブというのに近い。かつては、田園地帯の中を悠然と流れていたのであろうが、宅地開発の進行とともに手を入れられ、川幅は狭まり、全体をコンクリートで覆われるようになった。これに伴い川の保水能力が低下し、ちょっとした雨でも洪水を起こすようになったのは、自然の成り行きだった。

洪水対策として河川沿いに調節池が作られる。大雨が降って川の水量が増し限界に達すると、池に水をためて氾濫を防ごうという発想である。
 
この調節池は、私の住んでいる家から歩いて十分程の所にある。けっこう広い公園の敷地全体が擂鉢状の窪地になっている。昨年秋の大雨の時には、ついにここに水が放流され、普段子どもたちの遊び場だった所が瞬時にして広大な池になった。いったん水浸しになった土はなかなか乾かず、昨年いっぱいはとても人が歩ける状態ではなかったものだ。今は土も完全に乾いて、人々は公園内を思い思いに散歩している。