烏鎮その一(28×38cm ファブリアーノ 2011年)

烏鎮は、上海と杭州を結ぶ線の杭州寄り、浙江省嘉興市の桐郷市に位置し、京杭運河(いわゆる大運河)に面する水郷地帯である。筆者は江南旅行の折に、無錫から杭州にいたる途中、この観光ポイントをおとずれた。

街の歴史は古く唐代に遡るというが、発展したのは宋代のこと、南宋の都杭州に近いところにある所から、水運を生かして産業が発達したという。近代になって一時衰退したが、20年前頃から観光地として注目され、整備されてきた。

古い町並みは東柵と西柵からなり、3キロほど離れている。筆者らは東柵の方を散策した。

この絵にあるように、運河を挿んで木造や白壁の家が立ち並んでいる光景は、なんとも長閑に映る。運河には屋方舟のような小舟が、客を乗せて往来している。





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