漢詩と中国文化 |
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詠懐詩其三十三「一日復一夕」:阮籍 |
阮籍の詠懐詩其三十三「一日復一夕」(壺齋散人注) 一日復一夕 一日復た一夕 一夕復一朝 一夕復た一朝 顔色改平常 顔色平常を改め 精神自損消 精神自ら損消す 胸中懷湯火 胸中湯火を懷き 變化故相招 變化故に相ひ招く 萬事無窮極 萬事窮極無く 知謀苦不饒 知謀饒(おほ)からざるに苦しむ 但恐須臾間 但だ恐る須臾の間に 魂氣隨風飄 魂氣の風に隨って飄るを 終身履薄冰 終身薄冰を履む 誰知我心焦 誰我が心の焦(あせ)るを知らん 一日また一夕、一夕また一朝と、容顔は衰え、精神は消耗していく 胸中に火のように熱い思いを抱いているから、このような変化を招くのだ、万事は窮まりなく、智謀の足りないことが苦しい 恐るべきはあっという間に、死んで魂が風に吹かれてしまうことだ、一生薄氷を踏むような、自分の心の焦りをわかってくれるものは誰もいない 時は速やかに過ぎ去り、万事は極りないというのに、自分には命は限りがあり、知恵も及ばないことを嘆いた歌 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2008 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |