漢詩と中国文化 |
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詠懐其四:杜甫を読む |
杜甫の七言律詩「詠懐其四」(壺齋散人注) 蜀主窺呉幸三峽 蜀主呉を窺ひて三峽に幸(みゆき)す 崩年亦在永安宮 崩年亦永安宮に在り 翠華想像空山裏 翠華想像す空山の裏 玉殿虚無野寺中 玉殿虚無なり野寺の中 古廟杉松巣水鶴 古廟の杉松に水鶴巣くひ 歳時伏臘走村翁 歳時伏臘に村翁走る 武侯祠屋常鄰近 武侯の祠屋常に鄰近 一體君臣祭祀同 一體の君臣祭祀同じ 蜀の君主は呉を伺ってここ三峽に行幸し、死んだのもやはりここの永安宮においてであった、その当時の旗の模様をこの空山にあって想像する、玉殿は野寺の中に埋没していまはない 古廟の杉松には水鶴が巣くい、年中行事の折々には村翁が走り回っている、あの諸葛孔明の祠屋も近くにあって、君臣仲良く祀られている この詩は蜀の先主廟について歌う、その廟堂には主君と並んで宰相の武侯も一緒に祀られている |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |