漢詩と中国文化
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食茘枝:蘇軾を読む


蘇軾の五言絶句「茘枝を食す」(壺齋散人注)

  羅浮山下四時春  羅浮山下 四時の春
  盧橘楊梅次第新  盧橘 楊梅 次第に新たなり
  日啖荔枝三百顆  日に荔枝を啖ふこと三百顆
  不辭長作嶺南人  辭せず長へに嶺南の人と作(な)るを

羅浮山のふもとは一年中春のようだ、ミカンや梅が次々に実を結ぶ、毎日三百個もの茘枝が食べられるのだ、このままずっとここで暮らすのも悪くはない


蘇軾は茘枝の実を好んだようだ。毎日三百個も食うというのも尋常ではない。これが食えるなら、このままこの地で暮らすのも悪くはないと、流謫の身にかわからず、生活を楽しんでいる風が伺える。






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