漢詩と中国文化 |
HOME|ブログ本館|東京を描く|水彩画|陶淵明|英文学|仏文学|西洋哲学 | 万葉集|プロフィール|BSS |
飲湖上初晴後雨二首其二(若把西湖比西子 淡粧濃抹總相宜)蘇軾 |
杭州は五代十国時代地方政権呉越(907-978)の都があった。そこで蘇軾は戦国時代の呉越抗争を思い出し、西湖に西施のイメージを重ねた詩を作った。 蘇軾の七言絶句「飲湖上初晴後雨二首其二」(壺齋散人注) 水光瀲艶晴方好 水光瀲艶として晴れて方に好し 山色空濛雨亦奇 山色空濛として雨亦奇なり 若把西湖比西子 若し西湖を把へて西子に比すれば 淡粧濃抹總相宜 淡粧濃抹總て相ひ宜し 西湖の水色はすがすがしく晴天の下にはえている、山の姿は空濛として雨にも風情が感じられる、もし西湖をあの西施に譬えるとしたら、淡い化粧も濃い化粧もいづれも似合う 西施は実際には、眉をひかぬよりは引いた方が、美しく見えたということである |
前へ|HOME|蘇軾|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |