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山上憶良


山上憶良は、万葉の歌人のなかでもひときわ異彩を放っている。人麻呂のような相聞歌や赤人のような叙情性豊かな歌を歌う代わりに、貧困にあえぐ人の叫びや、名もなき人々の死を歌い、また子を思う気持ちや自らの老いの嘆きを歌った。それらの歌には、きわめて人間臭い響きがある。

これは、憶良の歌の殆どが、六十台半ば以降の老年に書かれたことにもよる。若い頃に作った歌もあったのかもしれないが、万葉集には残されていない。

山上憶良は、晩年の筑紫国守時代に、大伴旅人と巡りあった。そこで二人は、互いに影響しあいながら、歌の世界を繰り広げていった。万葉集に残されている憶良の歌は、殆どすべてがこの時代以後のものである。それらの歌は、旅人を介して家持に伝えられ、万葉集に載せられたのであろう。

ここでは、山上憶良の歌を、テーマ別に分類して鑑賞する。





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