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ハイデガーを読む


マルティン・ハイデガーは20世紀最大の知的インパクトを持った思想家である。偉大な思想家がそうであるように、ハイデガーもまた、非常に評価の別れる人である。だが、彼を評価する者も批判する者も、その思想のインパクトの大きさを認める点では共通している。

ハイデガーは、サルトルらの実存主義に決定的な影響を及ぼしたほか、構造主義にも、またポスト構造主義にも大きな影響を及ぼし続けた。ある意味、二十世紀の哲学は、ハイデガーへの注釈のような観を呈しているともいえる。ハイデガーのどこに、そうした牽引力があるのか。ここでは、そのことを追求したい。


その場合、ハイデガーを読み解くカギになるのはやはり「存在と時間」だ。この書物は未完成に終わったという見方もあり、事実そうなのだが、ハイデガーの思想のエッセンスが盛り込まれている。したがってこの書物を丁寧に読むことで、ハイデガーの思想の特徴を十分に把握することができる。

ハイデガーの思想の中核は、存在とは何か、という問いに答えることである。この問いへの答え方が、「存在と時間」におけるものと、後期の著作におけるのとでは、かなり角度が違っているという見方もあるが、筆者はそこに連続性を見る立場をとっている。ここではそういう立場に立って、ハイデガーの思想の核心に迫っていきたい。



ハイデガー「存在と時間」を読む
存在への問い:ハイデガー「存在と時間」を読む
存在論史の解体:ハイデガー「存在と時間」を読む
ハイデガーの現象学:「存在と時間」を読む
現存在:ハイデガー「存在と時間」を読む
世界内存在:ハイデガー「存在と時間」を読む
世界の世界性:ハイデガー「存在と時間」
共同現存在:ハイデガー「存在と時間」
情態性と了解:ハイデガー「存在と時間」を読む
不安:ハイデガー「存在と時間」
実在性と真理:ハイデガー「存在と時間」

死への存在:ハイデガー「存在と時間」
良心の呼び声:ハイデガー「存在と時間」
現存在の時間性:ハイデガー「存在と時間」
時間性と日常性:ハイデガー「存在と時間」
時間性と歴史性:ハイデガー「存在と時間」

形而上学とは何か:無についてのハイデガーの議論
ハイデガー「根拠の本質について」
ハイデガー「真理の本質について」
ハイデガー「プラトンの真理論」
ハイデガー「形而上学入門」
存在と思考:ハイデガー「形而上学入門」
精神:ハイデガー「形而上学入門」
ハイデガー「ピュシスの本質と概念」
ハイデガー「ヒューマニズムについて」を読む
存在の住処としての言葉:ハイデガー「ヒューマニズムについて」
存在の否む働きとしての無:ハイデガー「ヒューマニズムについて」

ニーチェの形而上学:ハイデガーのニーチェ講義
芸術としての力への意思:ハイデガーのニーチェ講義
転倒されたプラトン主義:ハイデガーのニーチェ講義
ミメーシスとしての芸術:ハイデガーのニーチェ講義
認識としての力への意志:ハイデガーのニーチェ講義
図式化と詩作:ハイデガーのニーチェ講義
ニーチェの矛盾論:ハイデガーのニーチェ講義
ニーチェの正義:ハイデガーのニーチェ講義
同一物の永劫回帰:ハイデガーのニーチェ講義
ヨーロッパのニヒリズム:ハイデガーのニーチェ講義
デカルトの再解釈:ハイデガーのニーチェ講義
存在の歴史としての形而上学:ハイデガーのライプニッツ論
アナクシマンドロスの言葉:ハイデガーの存在論

ハイデガーのブラック・ノート

本来性という隠語:アドルノのハイデガー批判
仲正昌樹「ハイデガー哲学入門―存在と時間を読む」
木田元「ハイデガーの思想」
スタイナー「ハイデガー」
本来性と非本来性:スタイナーのハイデガー論
精神について:デリダのハイデガー論
木田元「ハイデガー拾い読み」
ハイデガー「存在と時間」の構築:木田元のハイデガー論
木田元「わたしの哲学入門」
廣松渉のハイデガー論


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