知の快楽 哲学の森に遊ぶ
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精神病理学


精神疾患へのアプローチには、伝統的に二つの大きな流れがあった。ひとつは、精神疾患の原因を、脳など中枢神経系を中心とした身体の特定の部位の変調に求め、したがって治療方法も薬物投与などの物理的な手段が中心となる。これは、客観的あるいは科学的アプローチといってよい。それに対して、精神疾患の原因を心の変調に求める立場である。これは主観的あるいは心理的アプローチといってよい。20世紀の後半まで、この両者は互いに拮抗しあっていたのだが、近年は科学的アプローチが主流となってきて、心理的アプローチは旗色が悪くなってきたといわれる。

そんななかで、心理的アプローチの有効性にいまだにこだわっている研究者の流れがある。木村敏、中井久夫、R.D.レインらである。ここでは彼らの説を通して、精神疾患の本質について考えてみたい。



木村敏と現象学的精神病理学
人と人との間:木村敏の日本人論
木村敏の共通感覚論
異常の構造:木村敏の精神病理学
自己の自己性:木村敏の自己論
時間と狂気:木村敏の精神病理学

精神病と人類:中井久夫の人間類型論
直線的時間と円環的時間:中井久夫の時間論

自己と他者:R.D.レインの反精神医学


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