緋色の愛 八 |
フランス人はセックスするとき シャワーを浴びないというわ 体の奥から出てくる匂いが セックスの喜びを駆り立てるんだって でもわたしにはそんな 真似はできそうにもないわ だってあそこの匂いはわたしには けっしていい匂いとは思えないもの うぶな女の子を小便くさいと いうようなことがあるけれど たしかにわたしの場合だって あそこはいい匂いなんかしないわ あなたがわたしを抱く時には あなたはわたしに覆いかぶさって 開かれたわたしの股に顔を埋め クリトリスやヴァギナを嘗めてくれる そんなときにもしも あそこがへんな匂いをたててたら きっとあなたに嫌われるに違いない そんな風に思われるのよ だからわたしはフランスの 女のようには振る舞えないわ あなたを興ざめさせないように あそこはいつもきれいにしとくわ |
前の詩へ|HOME|目次|次の詩へ 作者:愛の詩人とその恋人
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