原宿駅所在地: 渋谷区神宮前1建築年: 大正10年(1921) 設 計: 長谷川馨(鉄道省) 構 造: 木造平屋建 特 徴: ヨーロッパ風ハーフティンバー 建築物 |
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原宿駅が開業したのは明治39年(1906)のこと。 当時は明治神宮も、またそれに至る表参道も作られておらず、駅舎は陸軍錬兵場の荒涼とした原っぱに接してポツンと立っていたものと思われます。 現駅舎は明治神宮造営の翌年に建てられました。神宮参拝を意識したものと思われます。駅の一隅にお召し列車のための専用出入り口が設けられていることにも、そんな配慮が感じられます。 洋館のこじんまりとした外観が、今や原宿の街のイメージとぴったり重なり合い、シンボル性の高い建物になっています。 |
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建物はハーフティンバー様式といい、一時期の欧米の住宅建築に広く見られたものです 木材の骨格部分を露出して、自然の柔らかさを伝えようとするものです ロンドンのホルボーンにあるリンカーンズ・インという建物はとりわけ有名ですので 観光旅行の際に見物した人も多いことでしょう 東京近郊では鎌倉の駅舎がやはりハーフティンバー様式を採用しています 原宿駅のこの建物は漆喰の白と木材のこげ茶の対比 屋根に乗っかった小さな塔が、絵になる眺めを作り出しています |