東京駅所在地: 千代田区丸の内1−9−1建築年: 大正3年(1914) 設 計: 辰野金吾 施 工: 大林組 構 造: 鉄骨煉瓦造2階建て(建築 当所は3階建て) 特 徴: 明治期日本人建築家第一世 代のチャンピオン辰野金吾の代表作 英国風クラシック様式を基本に、ゴシ ック様式なども取り入れた作風は 辰野式と呼ばれています |
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東京駅は躍進する明治日本を象徴する施設として建設されました。竣工当時は3階建てで、幅445mの威容を誇り、まさしく国家の栄光そのものとして人々の目に映ったにちがいありません。 駅の正面からは広い道路がまっすぐ皇居に向かって伸び、天皇がその道を通って駅に入ることが期待されました。 戦時中の空襲により、3階部分が吹き飛ばされてしまいましたが、煉瓦の赤と装飾の白とのコントラストが美しい景観を織りなし、今でも多くの人びとに愛されています。 近く竣工当時の姿を復元して、前面改修されることになっています。 |
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辰野金吾の作品のなかで 日本銀行を前期の代表作とすれば 東京駅は晩年の傑作です 日銀は 英国風クラシック建築の伝統を踏まえ 厳正な調和というものを感じさせますが 東京駅は 全体としては異様なほどに長く 一つの建物としては いささか バランスを欠くようにも思われます しかし それぞれに塔をいただく3つのエントランス部分を個々に見ると いづれも独立した建物のようでもあり 駅舎全体はこれらの建物が連なった街並のようにも見えます これは 辰野の学んだ英国のクウィーン・アン様式の特徴とされており 建物をストリートの付属物としてとらえる流儀です |
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