三井本館



三井本館

所在地: 中央区室町2−1−1
建築年: 昭和4年(1929)
設  計: トローブリッジ&リビングストン
構  造: 鉄筋鉄骨コンクリート造
      地上7階地下2階
特  徴: 現存する日本最古のアメリカ流
      オフィスビルの建物
      外観はルネサンス様式を基調
      とした新古典主義



三井本館は、震災後の日本経済の復興を世界にアピールする意図から建てられたものです。

当時のアメリカは世界経済の新たなリーダーとして勃興しつつあり、マンハッタンには高層ビルが次々と出現していました。それらの多くは、外観に新古典主義の様式を取り入れ、華麗さと質実さを兼ね備えたものでした。

三井本館もその様式を取り入れることにより、世界経済に肩を並べようとする日本の実力を、視覚的にアピールしたのだと思われます。


三井本館は三井財閥の本拠として、三井合名会社、三井銀行本店、
三井物産本社などが入っていました。1998年、国の重要文化財に指定されましたが、
今日でも現役の建物として活躍しており、
三井住友銀行日本橋支店などが営業しているほか
7階には、三井記念美術館が入っています





 




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