日生劇場



日生劇場

所在地: 千代田区有楽町1
建築年: 昭和38年(1963)
設  計: 村野藤吾
施  工: 大林組
構  造: 鉄骨鉄筋コンクリート造地上
      8階地下5階
特  徴:  御影石の外壁と規則的な窓の
      配置がクラシカルな外観を呈
      する



この建物は、劇場とオフィスの複合施設として建てられ、5階部分までが劇場となっています。複合施設でありながら、アプローチ部などは無理なく配置され、劇場として不自然さを感じさせません。

建築当時はモダニズムの全盛期で、ガラス張りの機能一点張りの建物が流行りましたが、この建物は、外壁に御影石を採用し、クラシカルな外観を強調すると同時に、内部空間には、ガラスモザイクの壁やアコヤ貝の天井を採用するなどして、劇場としての雰囲気を演出しています。

建築後年月の浅い建物であるにかかわらず、すでに歴史の評価に耐える風格を有しているといえます。

(日比谷日比谷公園


外部から一見した限りでは、劇場というよりは オフィスとしての
雰囲気が濃厚ですが 御影石の外壁がやわらかいイメージを醸し出しています
全体的にはクラシカルな風貌ですが カーブ部分を突出させたり
窓の配置をリズミカルにするなど 様々な工夫が感じられます







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