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この日、散人が描いた一枚
菊坂の途中にある伊勢屋という質屋さん
かつて、一葉女史が金策のためにたびたび訪れました。
今は廃業して、歴史的建造物の指定を受けているそうです。
洋風のこの建物は、ミルクホールだそうです。昭和初期の看板建築の生き残りだということ。
本郷館をスケッチするひとびと。

日陰に入って、快適そうですね。
スケッチするひとたち。

あんなに大勢いたひとたちも、本郷の町にばらばらに溶け込んでしまうと、こんな感じになるのですね。
一葉女史の旧宅跡とされる路地です。

とにかく狭いところですので、住んでいる人の迷惑にならないよう、家のわきを静かに通り過ぎました。
本郷3丁目から西片の方へ向かって、北西に斜めに下っている緩やかな坂は菊坂といいます。

この坂を下り切った付近に、古風な蔵作りの建物がありました。

もと伊勢屋という質屋だった建物です。

樋口一葉女子が、金策のためにたびたび通ったということで、とりわけ有名になりました。
東大正門前の路地の一角に、本郷館という古い木造建築がありました。いまでも、学生相手の現役の下宿だそうです。

戦艦のように重厚な建物は、内部に中庭を配していて、上から見ると、ロの字型になっているとの事。

厳密に言うと中庭はふたつあるそうなので、ロの字型というより、目という字に近いらしいです。
求道会館です。
散人が加わった班は、建築を専攻する役員さんに案内されて、おもに、地域内に残る古い建築物を中心に見歩きました。

これは、有斐閣のビルの隣にあるお蕎麦屋さんで、震災の直後に建てられた非常に古い建物だそうです。

東京の木造建築には珍しく、隣家との境に、うだつを設けています。

当日は、東大赤門前に集合しました。

天気がよかったせいか、150名以上の人々が参加する盛況ぶりで、役員が用意した資料の数が間に合わないくらいでした。

人々は、ふたつの班に分かれ、役員さんに案内されて、本郷の町を散策しました。
















東京を描く市民の会、2005年4月の月例スケッチは、本郷界隈です。

東大を中心としたこの地域は、徳川時代には江戸のはずれにあたっていましたが、明治以降は、東大を核に学問の街として栄えました。

地域内には、学生相手の下宿宿が数多く立地し、それらは今日旅館に衣替えしていますが、木造の風情ある建物が多く残されています。

また、本郷通り沿いには、昭和の初期に流行した看板建築の名残が残っており、建築に関心のある人々には興味の尽きないところです。
2005年4月24日  本郷界隈
月 例 ス ケ ッ チ レ ポ ー ト