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新宿御苑



新宿御苑は明治39年、皇室の庭園としてほぼ現在の形に作られました。
フランスの園芸学者アンリ・マルチネの設計に基づき、福羽逸人が造成したものです
時あたかも日露戦役の直後であったため、戦勝祝いを兼ねて、開園式が行われました

新宿御苑一帯の土地は、もともと家康の家臣内藤氏の屋敷地でした
現在御苑内に残っている玉藻の池は、内藤氏が安永年間に玉川上水の余水を
利用して作ったものです 維新後、明治政府は、この土地に近代農業振興を目的に
「内藤新宿試験場」を設けました
明治12年には、宮内省所管の「新宿植物御苑」となり、
皇室の庭園として歩み始めることとなりました
そして明治35年から4年の歳月をかけて、ほぼ現在の形になったわけです
昭和24年には国民公園として一般に開放され 現在に至っています

新宿御苑の園内は、北側の様式庭園と南側の日本庭園に大別されます
様式庭園は、広い芝生を中心としたイギリス風形式庭園と
プラタナス並木などからなるフランス式整形庭園からなり
日本庭園は、三つの池を中心に、日本の樹木がいたるところに植えられ
また皇室庭園時代からの伝統を持つ菊の栽培所などがあります





御苑への入口は3ヶ所あります
正門は新宿駅から歩いて最も近い門です
その他、地下鉄新宿御苑駅近くの大木戸門
JR千駄ヶ谷駅近くの千駄ヶ谷門があります


正門をくぐると芝生に沿って沢山の桜の木が植えられています
都内でも有数の桜の名所ですが 飲食物を持ち込んでの花見の宴会は禁止されています
ここはのんびりと散策しながら、移ろう花の色を見るのがふさわしい場所です


イギリス風形式庭園の先には高層ビルの影が見えます
ひときわ高い尖塔のような建物は代々木のNTTドコモビルです


見事に咲き広がった桜と、温室の建物
この温室は日本の温室栽培のさきがけをなす由緒あるものです
椰子や亜熱帯植物のほか シンジュクの名を冠したランなどが栽培されています

関連サイト:新宿・東口
壺齋画:新宿御苑





新宿御苑MAP

園内掲示板より








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