中野北口の飲屋横丁(34×25cm ヴェランアルシュ 2004年11月)

長年千葉方面に住み慣れたわたくしのような者にとって、東京も新宿から先の方はずっと縁遠い土地のような気がしたものであるが、そんなわたくしが定年も間近になって中野にある事務所に勤務する羽目になったのはなんとも皮肉なことであった。それでも住めば都とはよくいったもので、通勤時間の長さも大して気にならなくなった。

中野といえばサンプラザが思い起こされるが、それにとどまらず駅周辺は結構賑わいのある商店街が形成されている。北口の広場からまっすぐに伸びるアーケイド街などは一年中雑踏の絶えることがないほどだ。また、駅前から哲学堂方向へ向う大通り沿いには桜並木が延々と続き、春の盛りには一条のあでやかな花の帯が出来上がる。

絵は北口アーケイド街の西側にある横丁である。ご覧のように狭い通りを挟んで飲屋がびっしりと並んでいる。わたくしの職場の連中は仕事がひけるとこれらの飲屋群のいづれかに吸い込まれてゆくのである。絵の中に赤ひょうたんとある店など、わたくしもよく世話になる所である。






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