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  船橋仲通り(23×30cm ワットマン 2002年6月)

船橋の街は、JR船橋駅の南側一帯が最も繁華な空間となっている。南口広場から片側一車線の道路が延びており、京成の線路を跨いで本町通りに通じているが、これをメインストリートにして両側に細い路地が口をあけている。いづれも道幅は一間か一間半、曲がりくねりながら相互に交じり合い、果ては怪しげな場所で行き止まっていたりする。

絵にある路地は仲通りといって、京成の線路を跨いだ少し先から、南東の方向へ延びている道である。仲通りというくらいであるから、数ある通りの中でも大なるものに違いなかろうけれど、それでも道幅は二間に満たない。その道の両側に、縄暖簾や小間物店がべったりと張りついていて、人々は肩をよけあいながら、この道を往来している。それなりに活気があって、絵にもなるのである。

この道を通り抜けたあたりには、市立の文化施設があって、素人美術展などが催される場となっている。知人の催す展覧会を見にいった帰りなどにこの道を通りがかるが、その度に混沌とした眺めに魅せられる。