東京年中 行事

梅雨空と紫陽花<白山神社>



東京の四季のうちにも、春から夏へと移り変わる梅雨の頃は
毎日がじめじめとして鬱陶しいものです
旧暦では五月にあたり この頃に降る激しい雨を
昔から五月雨などとと言い習わしてきたものです
そんな梅雨空の下に咲くものの中で
ひとしお季節感を感じさせるものとして 
紫陽花に若くものはないでしょう

紫陽花の名所には 鎌倉の明月院 松戸の本土寺
さらには房州の麻綿原などが思い浮かびますが
東京でひとつあげるとすれば 小石川白山神社の紫陽花でしょう
決して広くはない境内の中にも
曇天に色を添える花々は ことさら季節を感じさせます


白山神社は、旧中仙道と白山通りに囲まれた一角、
地下鉄三田線の白山駅から歩いて間もないところに位置しています。
その名のとおり、天暦年間に加賀の白山神社を本郷の地に勧請したのが始まりと伝えられます。
元和年間に小石川植物園の地に移りましたが、綱吉がそこに屋敷を造営するにあたり
現在地に再度移されました。この縁で綱吉と生母桂昌院の厚い帰依を受けたといわれます。


神社拝殿前の狛犬と紫陽花です。


神社の一角にある松尾神社は杜氏の神です

関連サイト:水道橋・小石川








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