摩賀多神社(25×34cm 2005年6月)
摩賀多神社は、佐倉新町の鎮守である。佐倉は六町からなっていたが、そのうち中心の市街を新町といった。徳川時代初期、この地に城下町が形成されるのにさいし、あらたに作られた市街地をそう称したのである。新町は城に隣接する武家地と、その外周の町屋に分かたれたが、神社はちょうどその接点に位置した。
六町はそれぞれ鎮守の社を持っているが、なかでも摩賀多神社は特別の扱いを受けている。城主の堀田氏がこれをあつくもてなしたためであろう。3年に一度行われる佐倉の秋祭りは、摩賀多神社を中心に各町が合同で行う祭である。各町の山車がおそろいで目抜き通りを練り歩くほか、摩賀多神社の神輿が渡御する。
地元の人々は節目ごとにこの神社にお参りする。わたくしも少年時代には毎年この神社に初詣をしたものであるし、子どもができてからは、世の親の例に倣い、七五三のお祝いをこの神社で催したものである。
関連リンク:
佐倉の祭
[東京を描くHP]