東京文化会館(28×35cm ヴェランアルシュ 2006年1月)

上野の文化会館で、コンサートや小演奏会を楽しんだことのある人は多いだろう。いまでこそ、NHKホールやサントリーホールといったライバルがあるが、それらが登場するまでの長い期間、この会館は日本で本格的なクラシック音楽が聴ける唯一のホールだったものだ。何しろ文化施設の集中する上野にあって、しかも駅のまん前に立地しているので、様々な面で利便性に富んでもいる。

この会館の最大の強みは音響効果がよいことにあった。数年前、免震工事のために大規模な改修が加えられたが、幸いに音響効果は損なわれていないという。

この工事の最中、わたくしはふとしたことから、奈落の底や楽屋裏を見物する機会があった。奈落の深さには驚かされたが、それ以上に興味深かったのは楽屋の壁に書かれた落書のほうだった。ウィーンフィルやベルリンフィル、さてはボリショイバレー団など世界中の一流劇団の記念の書き込みが壁面いっぱいに書かれていたのである。






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