東 京 の 川 と 橋 ・ 写 真 集

水道橋



   形  式: 鋼床版箱桁橋
   橋  長: 24.9m
   橋  幅: 50.2m
   架設年次:昭和63年(1988)








水道橋が始めて架けられた年代は詳しくわかっていませんが、17世紀の中頃かそれ以前のことと思われます。当初は吉祥寺橋と呼ばれていたとする記録があります。吉祥寺は橋の付近にあった寺で、明暦の大火後現在の駒込に移転しています。

水道橋の名の由来となったのは、神田上水の懸樋でした。これは現在の水道橋より100メートルほど下流の地点で神田川を跨いでいました。そのためこの一帯を水道橋と称するようになり、それが現在の水道橋にも用いられるようになったと思われます。

先代の水道橋は震災復興橋梁のひとつとして、昭和3年(1928)に架けられています。下流にある他の震災復興橋梁と同じくアーチ型の橋でした。

現在の橋は白山通りの拡幅のため、昭和63年(1988)に架けられたものです。先代の意匠の思想は受け継がれず、機能一点張りの味気ない橋になってしまいました。

水道橋近くにある懸樋のモチーフ(下から2枚目)

水道橋付近の神田上水の流れ図(最下段)上水道は後楽園内を通り、水道橋の下流で懸樋となって神田川を跨いでいました。作られたのは、家光の時代、1629年とされています。




 





             東京を描く東京の川と橋神田川の橋