東 京 の 川 と 橋 ・ 写 真 集

 柳橋


  形   式:鋼タイドアーチ橋
  橋   長:38.4m
  橋   幅:11.0m
  架設年月:昭和4年7月
  最寄交通:JR浅草橋・馬喰町駅








柳橋は神田川が隅田川に合流する地点にかかっています。神田川としては河口に最も近い地点にあることから、この川の第一橋梁ともいうべきものです。
この橋の両岸は江戸下町の中心近くにあり、幕末の頃には花街として大いに栄えた歴史があります。その当時の様は、成島柳北の残した柳橋新誌に詳しく記されています。岩波文庫に入っていますから、呼んだことのある人も多いでしょう。
現存する橋は、震災復興橋梁の一つとして、昭和4年に架けられました。こじんまりとしたアーチ橋で、どこから見ても絵になります。
河岸に沿って船宿の粗末な小屋掛が並び、橋の下を流れる川面には、屋形船が何隻ももやっています。
いまだに江戸情緒を味わわせてくれる一角です。








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