四方山話に興じる男たち |
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戦争と映画を語る |
昨年の暮に浅草橋でフグを食った後立ち寄ったバーで、石子から次回はお前が映画論をやれと言われて引き受けてしまったことを紹介したが、この日(2月13日)はその披露の場となった。そこで小生は事前に万端の準備を整え、レジュメも用意したうえでその場に臨んだのだった。会する者は小生を含めて七人。それら小生以外の六人を相手に小生は一時間半にわたって熱弁をふるった次第だ。その内容については前回同様、講演録という形で別途紹介したい。 さて熱弁をふるって講演を終えた後、小生が一同を見回したところ、誰も何も言わない。まるで小生の話など聞こえなかったと言わんばかりだ。食ったり飲んだりするのに忙しかったのかもしれない。あるいは正月ボケからまだ立ち直っていないのかもしれない。 それにしてもこれはどうしたことか。小生に話をしろと強要した石子にしてからが、小生の話を聞いて何も思わなかったようなのだ。いわんや他の連中においてをやである。 小生はあたかも馬を相手に念仏を唱えたような徒労感にとらわれたのだったが、まあ、こういうことも長い人生には起こることがあるものだと、自分自身を無理やり納得させた次第だった。 なお宴会後には例の通り英国風のパブに入りどこか旅行でも行きたいねと話したのだったが、こういう話になるとみな俄然目が生き生きとしてくるのだった。 |
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