亀戸天祖神社の道祖神(25×34cm ヴェランアルシュ 2006年6月)

東京の街角で道祖神をみるのは、すっかりめずらしいことになってしまった。かつて東京の街にはいたるところ淫祠が存在し、淫祠あるところには道祖神があったものだ。また淫祠あるところに限らず、路傍に置かれた道祖神も多かった。

今日道祖神の石仏がみられるのは、多く神社の境内においてである。これは迷信追放によって路傍から撤去されたものや、開発に伴って追いやられた淫祠や石仏が神社に移されたためである。

この年の初夏、わたくしは亀戸天神周辺から北十間川沿いを散策した折、天祖神社の境内に絵にあるような道祖神を見だして、心が和んだことがあった。このような石仏をみて感動するというのは、いまだ日本人の心の底に潜んでいる遠い民族の記憶がなさしめるのかもしれない。

ご覧のように男女一対の仏が彫られている。関東周辺の道祖神には、地蔵を彫ったものが多く、単に文字だけのものもあるが、このように双体の神を彫ったものもないわけではない。信州の方面には特に多いそうである。




                
                 
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