築地本願寺(28×35cm ヴェランアルシュ 2004年12月)

関東で本願寺さんといえば築地の本願寺をさす。正式には京都西本願寺の関東別院という位置づけである。明暦の大火後、佃島の真宗門徒が八丁堀地先の海面を埋め立て、そこに壮大な寺院を作った。以来関東における浄土真宗の拠点となってきた。

今ある建物は震災の後に立てられた。インド風の変った作りの意匠が見る者の目を驚かす。これを設計した伊東忠太と言う建築家は風変わりな人物であったらしい。若い頃インド建築の研究を志し、ロバにまたがってインド各地をさまよい歩いた。そして感動を受けた建築物を次々とスケッチしては、それを自分の設計に生かしたとのこと。本願寺が何故彼の設計を採用したかはよくわからない。両国の慰霊堂も彼の設計である。

建物をスケッチしていると、臙脂色の半被を羽織った一団が通りがかった。鳶の人たちらしい。インド建築に鳶は似合わぬようだが、真宗は日蓮と並んで町方の信仰が厚いので、職人が集まってくるのも不思議ではない。何故本願寺がインドにこだわったか、そのことの方が知りたい。




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