東京音楽学校奏楽堂(28×38cm アルシュ 2005年1月)

1月の下旬、「東京を描く市民の会」の例会に参加して上野の杜を訪れた。あいにく重苦しい曇天で、とてもスケッチ日和とはいかなかったが、100名ばかりの会員が集まり、それぞれ思い思いのポイントに散らばった。広大な場所なので、描く対象はあちこちに分かれている。だが孤立している人は少なく、自然数名ずつのグループになったようだ。

わたくしは5名ばかりの人たちと奏楽堂の建物を描くことにした。明治23年に建てられた我が国初の音楽ホールだそうで、当時としては斬新な西洋建築であったらしい。昭和62年に現在地に移築、公開されたという。構造はシンプルで、むしろ平べったい印象を受ける。絵にはなりにくいのかもしれない。加えて正面を北向きにすえたため、余計によくないアングルになった。それでも人を楽しくさせるのだから、不思議なものだ。

午後3時に再集合して野外展覧会とあいなった。参加者それぞれ公園の柵に自分の絵を立てかけるのである。私の絵は上手に挟まれた形となり、なんともお恥ずかしい所をさらしてしまった次第である。




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