隅田川貨物駅(26×36cm ヴェランアルシュ 2006年9月)

隅田川は、千住大橋の下流で大きく湾曲する。その湾曲した部分に突き出た土地を汐入といい、かつてはここに国鉄貨物線の引込線路が錯綜していた。隅田川駅といって、東京と地方を結ぶ鉄道輸送の拠点だったものだ。鉄道輸送の需要が減ってしまったために、貨物線の規模も縮小されたが、駅は今でも機能していて、JR貨物の拠点となっている。

わたくしが現在通っている事務所は、南千住駅の近くにあって、貨物線の線路際に位置している。そこでわたくしは毎日のように、線路上を行きかう貨物列車を見ているのである。

鉄道輸送というのは、一時に大量の物資を運ぶため、効率的といえるのだが、荷物を集めて行き先ごとに分類し、それぞれの貨車に積み込む作業が大変らしい。昔はこの作業に多大の時間をとられ、そのために輸送の機動性が損なわれて、トラックなどほかの輸送手段に客をとられてしまった。その轍を踏むまいと、今ではこまめに積み込み作業を行い、なるべく短時間で輸送できるように、工夫をこらしているそうだ。

そんなことのためか、線路上には牽引用のディーゼルカーがひっきりなしに移動する。




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