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  銀座・歩行者天国(25×34cm ヴェランアルシュ 2004年10月)

秋の土曜日の午後、銀座一丁目の画廊に立寄った後、新橋の方向へ向って銀座の表通りと裏通りを交互に歩いてみた。そのうち六丁目辺の横丁から表通りに出たところ、先程まで車の走っていた通りから車が姿を消し、車道いっぱいに人が歩いていた。それまで余り気に留めなかったのだが、銀座通りでは土曜の午後の一時にも歩行者天国が行われていたのである。道の真中にはパラソルが立てられ、祝祭気分が溢れている。

早速車道に下りて沿道の建物群を一つ一つ見て歩いた。車の陰に邪魔されることなく建物の細部を丁度よいアングルから眺められるのは絵描にとっては非常にうれしいことだ。道を楽しそうに歩く人々の中にはシックな服に身を包んだ若い女性のほかに、中高年の男女の姿も多い。

この絵は車道にたって沿道の建物群を描いたもの。中央は田崎真珠、右は鳩居堂、左は大黒屋である。これらの店は戦前にとられた写真の中にも仲良く並んで移っている。銀座には新しく進出した外国企業と並んで、こうした老舗が今でも頑張っている姿が頼もしい。





銀座・歩行者天国