東京年中行事

下町の七夕ー合羽橋通り


七夕は中国に発祥する行事で 五節句の一つとされるものです

牽牛織女の伝説と深く結びついており
漢の時代の詩を集めた文選などにも この伝説をテーマにした詩が
多数あるところから見ると 七夕は古代中国人にとっては 
五節句の中でも 重い意味を持った行事とされたようです

七夕は 日本に伝わると 次第に農村の厄払いの風習と結びつき
また 願い事をかなえるために笹の飾りをつくるなど
日本独特のものに変化してきました

鎮守の祭のように村落がこぞって祝祭をあげるというよりは
個々の家の中の 私的な行事という色彩が強いため
これを祭として行う地方は少ないのですが
東京では 合羽橋通りの商店街が 道路沿いに笹飾りを連ねて
夏の風物として道行くひとびとに 涼味を投げかけています





国際通りに面した合羽橋通りの入口です
大きな飾り物が通りを塞ぐように 賑やかに掲げられています


七夕といえばやはり笹飾り
道路のあちこちに 笹が立てられ
道行く人々が それに願い事を託した短冊を結び付けています


七夕飾りには どこの地方でも こんな形の飾り物が多いようです


ひとを驚かすような趣向ではありませんが
七夕祭には夏の暑さをわすれさせるような すがすがしさがありますね





関連サイト:三社祭 羽子板市 ほおづき市 酉の市



東京を描く東京年中行事TOP次のページへ