TOKYO
TOWNSCAPES

  


新宿・東口



新宿、それも東側に広がる街は、ある意味で最も東京らしい風情をともなった街といえるでしょう。

雑然とした街路沿いに、飲食店や衣料品店、オフィスやら事務所が間口の狭いせせこましいビルの中に店を構え、それらが延々と連なっている様は、戦後の闇市から立ち上がったこの街の性格を今になっても伝え続けています。

オリンピックを境に日本の高度成長が加速度を増し、国全体が前へ前へと突き進んでいった時代、新宿は前進の象徴のような街でした。

東京の繁華街といえば第一に新宿であり、おびただしいサラリーマンたちが通勤のために通過するにも、ここ新宿が最大のターミナル駅でした。

とにかく、新宿に来れば何でもあり、何でもみられるというので、この街は、サラリーマンに限らず、買い物をする主婦や、時間をもてあました若者、社会のはぐれ者たちなど、ありとあらゆる階層の人々をひきつけてきました。

街のいたるところに、ひとびとをひきつけるなつかしさのようなものがあったのでしょう。甲州街道沿いの宿場町として出発したこの街には、常に旅人によりどころを持たせるようなところがあったようですが、旅人ならぬ現代人にとっても、ほっとさせられるような側面を有し続けているのでしょう。

これを、あるひとは、アジア的な風土のもたらすものといいます。つまり、ものごとをあいまいさの中に抱擁する混沌の美学です。

新宿、それは、かつて日本のどこにでも見られた、あのアジア的混沌の象徴のような街といえるのです。


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