1 東京の主要河川の現状

上図は、東京の主要河川の現状を表したものです。図から読み取れるとおり、大きく分けて江戸川の水系と荒川の水系からなっています。江戸川は千葉県の関宿あたりで利根川から分流していますので、大きな括りでは利根川水系の一支流という位置づけになっています。一方荒川は秩父地方に発して、北区の岩淵水門で隅田川を分流しています。この二つの大きな水系に挟まれたものとして新旧の中川があります。

これらの河川の流路が現在のように定まったのは、1962年に新中川が完成して以来のことです。それ以前、大正時代には荒川放水路(現荒川)が開削され、併せて隅田川に大規模な改修が加えられました。

遡って、徳川時代には利根川の東遷、荒川の西遷とよばれる河川の大規模な付け替え工事が行われており、江戸の町を洪水から守り、また流域の灌漑施設の充実が図られてきました。

東京の河川は17世紀の始め頃から20世紀の半ば頃まで、およそ350年の長い期間をかけて、形作られてきたのです。





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