生きる喜び 十二 |
エイコ 二人乗りの自転車に乗って 高原を駆け巡ろう ぼくは前のサドルにまたがって 前のペダルをこぎ 君は後ろのサドルにまたがって 後ろのペダルをこぐ ふたりの足並みを合わせてこげば 自転車は豹のような速さで走っていく エイコ 二人乗りの自転車に乗って 高原を駆け巡ろう 空はどこまでも伸びひろがって 風がほっぺたに心地よい 青々と澄み渡った湖の水面には くらげみたいな雲が浮いている 自転車をとめて湖畔に寝転び さわやかな風を受けて抱き合おう エイコ 二人乗りの自転車に乗って 高原を駆け巡ろう ふたりの足並みを合わせてこげば どんな坂道だって上っていける 豹のような速さで駆け抜けていくぼくらを 道ばたのサクラソウが見送っている ダケカンバの林の奥からは カッコウが歓迎の挨拶をしてる エイコ 二人乗りの自転車に乗って 高原をどこまでも駆けていこう |
前の詩へ|HOME|目次|次の詩へ 作者:愛の詩人とその恋人
編集者兼著作権管理者:壺齋散人 All Rights Reserved (c) 2009 メール: chimei_an05@yahoo.co.jp |