東京年中行事

東京ミレナリオ


東京ミレナリオが初めて催されたのは1999年暮のこと
その頃の日本社会は底知れぬ泥沼にはまり込んで先が見えず
まさしく世紀末的状況に陥っていましたが
丸の内の界隈では丸ビルの建て替えを始めとして再開発が進み
かつてのオフィスに特化した街区から商業性を取り込んだ街に変化しつつありました
とくに丸の内仲通りには、立ち並ぶオフィスビルの一階部分に
諸外国のブランドショップが多数進出し、第二の銀座へと生まれ変わりつつありました

東京ミレナリオは世紀の変わり目に街の再生をかけた丸の内地区が
新たな千年紀への飛躍をかけて催すようになった行事です
今では東京の新しい風物詩として定着するようになってきました

しかし、東京駅の大改修がいよいよ始まることになって
2005年 第7回目を以て一時中断すると聞き
小生は寒風の吹きすさぶなか 見物に出かけてみました




ミレナリオとは文字通り千年紀という意味です
クリスマスイヴから正月元日にかけ丸の内仲通りを中心に
千年紀を祝う光の祭典が行われます
仲通りでは丸ビルから有楽町にかけての約360メートルの間
無数の電飾を施した光の回廊が出現します


イルミネーションの設計者はイタリアのデザイナー フェスティです
薄いパネル状の基板に無数の豆電球を埋め込むことにより
イメージを浮かび上がらせます
一枚づつ個別に見てもなかなか面白いものですが
それらが連続して重なり合うことで さらに重厚で幻想的な眺めが現れます


基板によるイルミネーションのほか 彫刻のようなものもあります
これらのイメージは初回以来毎年作りかえられてきましたが
残念ながら 今年で中断されるとのこと


イルミネーションは丸の内仲通りのほか 東京駅前と
有楽町の国際フォーラム広場にも設置されていました
上は オアゾビルの入口に施されていたイルミネーションです





   東京駅周辺日比谷通り丸の内仲通りミレナリオ

東京を描く東京年中行事TOP