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亀戸・柳島:東京風景写真




亀戸周辺の地図を見ると、面白いことに気づきます。亀戸地区は江東区の一部なのですが、地図上ではこの地区だけ突出して墨田区側にのめり込んでいるような印象を与えているのです。

これは東京の市区境改正の歴史的経緯に原因があるようです。旧35区時代、亀戸地区は城東区に属していました。その城東区と深川区が合併して江東区となり、一方、本所区と向島区が合併して墨田区となったために、両区の境もこのような形になったのです。

しかし、旧城東地域にあっても、亀戸はなんとなく独自の雰囲気を感じさせる町です。大島や砂町に比べて、街の歴史が古く、その分落ち着いた雰囲気を持っているためでしょうか。寺院や神社が多く立地し、また、古い繁華街も展開しています。

亀戸地区は、徳川時代の半ばころには、亀戸天神を中心にした寺町として市街化していたようです。その発展の経緯からすれば、本所の延長のような位置づけでした。こんな経緯を踏まえて、明治維新後東京市が15区をもって誕生した際、亀戸は本所区に組み入れられました。城東区に編入されたのは昭和初期の市域拡大のときです。

今日の亀戸は、東西に伸びる京葉道路と南北に走る明治通りを両軸にして、その周囲に展開しています。京葉通り沿いは高層化が進んできていますが、天神周辺の寺町はいまだ落ち着いたたたずまいを保っています。

2006年の初夏、小生は亀戸駅北側に広がる亀戸の比較的古い街並を散策してみました。


亀戸駅周辺亀戸の寺社柳島




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