TOKYO
TOWNSCAPES

  


日暮里


日暮里は谷中の北側に広がる台地で 古くから諏訪台とか
日暮の里とか呼ばれていました もともとは新堀という地名でしたが
ことばの洒落から日暮里の字をあて にっぽりと称するようになりました

台地の端にあるところから眺めがよく 眼下には音無川
その先を流れる隅田川を望み さらに遠方には筑波山が見えました
そんなところから王子飛鳥山とならんで 江戸郊外の景勝の地となり
月見や雪見 はたまた花見と 多くの人々を集めました
今日においても 寺院が立ち並ぶ間に 町屋が点在し
閑静な雰囲気に包まれています



日暮里駅北口前の通りは 台東荒川両区の境になっています
南側の台東区側には谷中せんべいの店があります


荒川区側には寺院が連なり立っていて
一番端の崖沿いには 月見寺として知られた本行寺があります
ここからは東の方角が一望できますので 地平線から頭を出す
満月の様子が仔細に見えたにちがいありません
境内には江戸の儒者市河寛齋の墓があります


本行寺の西隣にある経王寺 幕末の上野戦争の際 
背走した彰義隊がこの寺に立てこもり 最後の抵抗を試みました


その際発砲された弾痕が今でも門扉に残っています


養福寺は談林派とゆかりが深く 西山宗因はじめ歴代の句碑があります


浄光寺は雪見寺として知られた寺です 眼下に広がる平地に積もった
雪を見るにはこの上ないシチュエーションだったのでしょう
門をくぐった右手には お地蔵様の群像が立っていました
この寺にはまた 銅製の大きな地蔵様もいます
深川霊巌寺のものなどと異なり 立像ですが
一説では 江戸六地蔵のひとつともされています







谷中三崎坂寺町日暮里道灌山

東京を描く東京風景写真谷中・日暮里次のページ